屋根のリフォーム

屋根は居住生活を守る大切な役割。

瓦の歴史瓦は、私たちにとってなじみの深い屋根材料です。その起源はインドや中国と言われ、朝鮮(百済)を経て日本に伝えられ、大和平野南部の飛鳥の地に、飛鳥寺(法起寺)を造ったのが始まりと言われています。 やがて仏教の興隆とともに全国に普及していきますが、その間に日本の風土に合ったものとして改良がなされていきました。

瓦の種類

本瓦(ほんがわら)

本瓦は、百済から伝わった形式を色濃く残す形態のもので、社寺に多く見られる丸瓦と平瓦の組み合わせによって構成されています。丸瓦が、あたかも一本の棒のように段差なく連結されているところに、本瓦の際立った特徴があり、なめらかに連なる丸瓦と、その谷に細やかな段を刻む平瓦は、その対比により屋根面に深い彫りを与え極めて重厚な雰囲気を醸し出します。

桟瓦(さんがわら)

現在、最も一般的に用いられる瓦の形式です。その原型は、江戸時代中期に近江大津の瓦工によって創案されたと言われています。波のような文様を描く桟瓦の屋根面は、ひたすら穏やかで、屋根面を美しく構成します。その材料についても、瓦表面に釉薬を施した釉薬和瓦、釉薬瓦の中には、少量の食塩を投入しその蒸気が瓦表面に吸収され、アルカリ性に富んだガラス層ができる塩焼き瓦などがあります。桟瓦葺きは、葺土を用いないため、建物の重心を低く抑えることができます。ただし、屋根の断熱性能は葺土施工にはかないません。

スペイン瓦

大正モダンの洋風建築が流行した大正末期に導入された形式です。本瓦に似た葺き方ですが、丸瓦相互の間隔が狭いため、凹凸がきつく、陰影のきいた素朴な印象の屋根面をかたち作ります。後に防水性、施工性を改良したS型瓦が開発され、主流を占めるようになりました。

セメント瓦

モルタルを成型したセメント瓦と、モルタルに石綿を混ぜてプレス成型した厚スレートがあり、和型・洋型・平型があります。

瓦の補修について

建物は、年月がたつにつれて構造的な安定を保っています。屋根瓦は、雨水・雪から建物の防水を守っています。しかし、長い年月を経るに従い、少しずつその歪が大きくなってきます。長い間、雨水の浸入を放置しておくと、湿気が構造上重要な束・梁に及ぶことがあり、この段階になった場合、補修工事は大掛かりなものとなり、工事金額も多額になります。屋根の定期的な点検・調査・補修工事が必要です。